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地域づくりの公益団体 特定非営利活動法人しんしろドリーム荘

新城メンズ・シェッド

(空家再生型メンズ・シェッドとおやじ講を融合させた孤独・孤立対策)

 孤独・孤立対策推進法(令和5年5月31日成立 令和5年6月7日公布)にもとずき、本年令和6年度も内閣府「孤独・孤立対策モデル調査」に申請・応募中です。
 「一般財団法人ハウジングアンドコミュニティ財団」より「住まいとコミュニティづくり活動助成」が公募され、私どもが採択され、実施することとなりました。
 活動名は「空家再生型メンズ・シェッドとおやじ講を融合させた孤独・孤立対策」です。
 今年度、新城市内を調査し、空き家対策を兼ねたメンズ・シェッドをつくっていきますので、皆様のご協力をよろしくお願いします。

自民党・孤独・孤立対策特命委員会で公演

 先日、自民党政務調査会、孤独・孤立対策特別委員会でNPOを代表して講演を行ってきました。
 そこで、政府が孤独・孤立対策について3年間に及んで検討を重ねた資料を拝読いたしましたが、政府官僚の高い能力とともに、私のような者からも学ぼうとする、その姿勢に感服しました。
 日本の真ん中、東京・永田町で「しんしろドリーム荘山本さんの活動は、全国のリーダー的NPO活動だ。」と言って頂いたことは、本当にうれしく思いました。
 令和6年4月施行の新法「孤独・孤独対策推進法」に定められるNPOの役割りを全国をリードして行きたいと思います。

 ここに発表資料を公表します。
特定非営利活動法人しんしろドリーム荘 しんしろメンズ・シェッド 自民党政務調査会、孤独・孤立対策特別委員会で講演
特定非営利活動法人しんしろドリーム荘 しんしろメンズ・シェッド 自民党政務調査会、孤独・孤立対策特別委員会で講演

しんしろメンズ・シェッド

地域の空家を再生・利用し、木工や金属工作などを共同する「メンズ・シェッド(Men’s Shed:男たちの小屋)」を開設し、車座になって情報交換する場「おやじ講」を開催し、そこに集まったものが、お互いの抱える問題の解決や地域貢献について考え、他者のためになるイベントを企画運営するといった作業を通じて、心身の健康が促進されるものです。

メンズ・シェッド(Men’s Shed)とは

1990年代半ばにオーストラリアで開始された「Men’s Sheds」(男性達の小屋)。退職された方が集まりものづくりをしたり、地域社会の支援をする小さなコミュニティーです。
このコミュニティーは、オーストラリアでは1,100に達し、今国の枠を超えて、世界に広がりつつあります。例えば、ヨーロッパの「Men’s Sheds」も立ち上がっています。
実際にやることは、ペットのための小屋を作ったり、野鳥の巣箱作りなどを地域の子供達と共に行ったりします。また、家具の修理や自転車の修理など、まさに地域に必要な活動を行うコミュニティーです。
退職者が輝くものづくりコミュニティー「Men’s Sheds」が世界に広がる – Social Design News より抜粋)

「おやじ講」とは

奥三河地域には「おやじ講」というものが古くからあり、村の男性がほったて小屋に集まり、火を焚き、五平餅など食べながら、地域の課題、家族のことなど情報を共有し学びあう場でした。

男性高齢者(定年退職者)の孤独問題

今、日本では身寄りがなく、社会との接点が少なくて、孤独に苦しむ人たちがいます。新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の交流が少なくなり、そうした人たちがいっそう増えているといいます。この孤独問題への対策が国をあげて進んでいるのがイギリスです。

イギリスが「孤独担当大臣」を世界で初めて設けましたのは、2018年1月でした。当時のテリーザ・メイ首相が、「孤独は現代の公衆衛生上、最も大きな課題の一つ」として、担当大臣にトレイシー・クラウチ議員を任命しました。孤独は、肥満や一日15本の喫煙以上に体に悪く、孤独な人は、社会的なつながりを持つ人に比べ、天寿を全うせずに亡くなる割合は1.5倍に上がるとの調査結果も発表されました。孤独で生じる経済的損失は、約4,8兆円に達すると言われています。

男性の孤独解消に効果が高いと注目を浴びたのは、「メンズ・シェッド(mens’ shed)」です。これは、「男たちの小屋」とでもいうのでしょうか。ひとことで言うと、定年退職した男性の居場所作りですね。定年後の男性はとかく孤独に陥りがち。そうした方々が定期的に集まって、大工仕事を一緒に行う。テーブルやベンチをこしらえて公園に設置してもいいし、学校に手作りの遊具を寄付しても喜ばれます。男性の皆さんは、手を動かして一緒にものを作ることで「友情が生まれ、生きがいに通じる」と言います。会社勤めをしていた時は、あまり目を向けなかったコミュニティーとの絆ができて、感謝の言葉をかけられる。これは、孤独解消に大きな力があったと評価されています。
「イギリスの孤独対策に学ぶ」(視点・論点) NHK解説委員室 より抜粋)

知らないうちに「孤独」が大変なことに

アメリカ・ブリガムヤング大学のホルトランスタッド教授は「世界中の多くの国々で、『孤独伝染病』が蔓延(まんえん)している」と発表しました。また、オバマ大統領の下で公衆衛生局長官を務めたマーシー氏は「病気になる人々を観察し続けて分かったが、その共通した病理(病気の原因)は心臓病でも、糖尿病でもない。それは孤独だった」と、孤独が健康に与える負の影響を指摘しました。

ホルトランスタッド教授は30万人以上を対象に調査したところ「社会的なつながりを持つ人は、持たない人に比べて、早期死亡リスクが50%低下する」といった結果を発表しました。孤独のリスクは、
(1)1日タバコ15本吸うことに匹敵
(2)アルコール依存症であることに匹敵
(3)運動をしないことよりも高い
(4)肥満の2倍高い
と結論づけているんですよね。また、友だちが多い人は、ほとんどいない人よりも長生きすることが分かってきました。
なぜオジサンは「孤独」の犠牲者になりやすいのか:土曜インタビュー劇場(ぼっち公演) - ITmedia ビジネスオンライン より抜粋)